約 30,346 件
https://w.atwiki.jp/tarowa_another/pages/25.html
涼宮ハルヒ NO. タイトル キョン NO. タイトル 006 君の名は? 長門有希 NO. タイトル 古泉一樹 NO. タイトル 朝倉涼子 NO. タイトル
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/244.html
【朝】 NO. タイトル 作者 登場人物 104 東天の緋 ◆79697giSSk 氏 ヴィータ 105 I wish ◆KpW6w58KSs 氏 石田ヤマト、ぶりぶりざえもん、長門有希 106 Ground Zero ◆TIZOS1Jprc 氏 朝比奈みくる、セラス・ヴィクトリア、ロベルタ、バトー 107 武人の本懐 ◆lbhhgwAtQE 氏 キョン、トウカ 108 Unlucky girl ◆/1XIgPEeCM 氏 園崎魅音 109 リスキィ・ガール ◆pKH1mSw/N6 氏 劉鳳、朝倉涼子 110 -目的- -選択- -未来- ◆wlyXYPQOyA 氏 フェイト・T・ハラオウン、タチコマ 111 最悪をも下回る ◆q/26xrKjWg 氏 シグナム 112 くじけそうになったら涙を ◆C1.qFoQXNw 氏 ゲイン・ビジョウ、獅堂光 114 「永遠に(ネバー・ダイ)」 ◆LXe12sNRSs 氏 ロック、野原しんのすけ、ヘンゼル 118 ハートの8 ◆k97rDX.Hc. 氏 古手梨花、剛田武、翠星石 119 幸運と不幸の定義 near death happiness ◆QEUQfdPtTM 氏 アーチャー、ルイズ、桜田ジュン、八神太一、ドラえもん、草薙素子 120 影日向 ◆M91lMaewe6 氏 グリフィス、音無小夜 121 仕事 ◆S8pgx99zVs 氏 トグサ、石田ヤマト、ぶりぶりざえもん、長門有希 125 D-3ブリッヂの死闘 ◆lbhhgwAtQE 氏 ハルヒ、アルルゥ、ヤマト、ぶりぶりざえもん、長門、ルパン、シグナム 127 峰不二子の退屈 ◆/1XIgPEeCM 氏 峰不二子 130 Ultimate thing ◆nBFOyIqCVI 氏 アーカード、真紅 131 トグサくんのメッセージ ◆LXe12sNRSs 氏 桜田ジュン 132 トグサくんのミス ◆LXe12sNRSs 氏 トグサ 140 死闘の果てに ◆q/26xrKjWg 氏 シグナム、ルパン三世 【午前】 NO. タイトル 作者 登場人物 113 触らぬタチコマに祟り無し Flying tank ◆5VEHREaaO2 氏 フェイト・T・ハラオウン、タチコマ、園崎魅音、水銀燈、遠坂凛、野比のび太 116 吸血鬼DAYDREAM ◆B0yhIEaBOI 氏 朝比奈みくる、セラス・ヴィクトリア、キャスカ 117 Salamander (山椒魚) ◆B0yhIEaBOI 氏 カズマ、ストレイト・クーガー、高町なのは、ゲイナー・サンガ、レヴィ 122 嘘も矛盾も ◆TIZOS1Jprc 氏 剛田武、園崎魅音、古手梨花、翠星石 124 Lie!Lie!Lie! ◆qwglOGQwIk 氏 前原圭一、竜宮レナ、ソロモン・ゴールドスミス、蒼星石、次元大介 126 たとえ道が見えなくとも ◆7jHdbD/oU2 氏 遠坂凛(カレイドルビー)、水銀燈、野比のび太 128 知らぬは…… ◆pKH1mSw/N6 氏 カズマ 129 「サイトと一緒」 ◆5VEHREaaO2 氏 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 133 幕間 - 『花鳥風月~VSアサシン0』 ◆QEUQfdPtTM 氏 セイバー、佐々木小次郎 134 歩みの果てには ◆q/26xrKjWg 氏 八神太一、ドラえもん、ヴィータ 135 行くんだよ ◆M91lMaewe6 氏 ロック、君島邦彦、野原しんのすけ、キョン、トウカ 136 白雪姫 ◆S8pgx99zVs 氏 劉鳳、朝倉涼子 137 正義の味方 ◆2kGkudiwr6 氏 長門、アーチャー、アーカード、真紅、ハルヒ、アルルゥ、ヤマト、ぶりぶり、トグサ 【昼】 NO. タイトル 作者 登場人物 123 親友を失った悲しみと、愛する人を失った悲しみ ◆LXe12sNRSs 氏 鳳凰寺風、エルルゥ 138 ハードボイルド・ハードラック ◆tC/hi58lI. 氏 ガッツ、野原みさえ、北条沙都子 139 恋のミクル伝説(前編)恋のミクル伝説(後編) ◆LXe12sNRSs 氏 キャスカ、獅堂光、ゲイン・ビジョウ、朝比奈みくる、セラス・ヴィクトリア 141 二人の少女 恐怖のノイズ/二人旅 ◆Lp4e6dlfNU 氏 朝倉涼子、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 142 食卓の騎士 ◆TIZOS1Jprc 氏 セイバー 143 一人は何だか寂しいね、だから ◆lbhhgwAtQE 氏 八神太一、ドラえもん、ヴィータ、峰不二子 144 Birth&death ◆Ua.aJsXq1I 氏 前原圭一、竜宮レナ、次元大介、ソロモン・ゴールドスミス、蒼星石 145 正義の味方Ⅱ ◆S8pgx99zVs 氏 長門有希、アーカード、アーチャー 146 彼は信頼を築けるか ◆4CEimo5sKs 氏 劉鳳、桜田ジュン 147 KOOL EDITION ◆FbVNUaeKtI 氏 朝倉涼子 148 Standin by your side! ◆KpW6w58KSs 氏 八神太一、ドラえもん、ヴィータ、シグナム 149 約束された勝利/その結果 ◆TIZOS1Jprc 氏 ガッツ、キャスカ、音無小夜 150 暴走、そして再会なの! ◆lbhhgwAtQE 氏 ストレイト・クーガー、高町なのは、野原みさえ、獅堂光 151 君島邦彦. ◆7jHdbD/oU2 氏 ロック、野原しんのすけ、セイバー、君島邦彦 152 浮かぶ姿は暗雲 ◆M91lMaewe6 氏 剛田武、園崎魅音、古手梨花、翠星石 153 「借りは返す」 ◆LXe12sNRSs 氏 ゲイナー・サンガ、レヴィ 154 峰不二子の動揺 ◆pKH1mSw/N6 氏 峰不二子、八神太一、ドラえもん、ヴィータ 155 お別れ ◆4CEimo5sKs 氏 涼宮ハルヒ、アルルゥ、石田ヤマト、ぶりぶりざえもん、トグサ 156 すくわれるもの ◆q/26xrKjWg 氏 キョン、トウカ 157 いつか見た始まり ◆1vV4MvJUPI 氏 グリフィス、カズマ 158 圧倒的な力、絶対的な恐怖 ◆Xbtp/256QU 氏 アーカード、朝倉涼子 159 黒い死神、赤いあくま、そして銀の殺人人形 ◆2kGkudiwr6 氏 フェイト、タチコマ、遠坂凛、水銀燈、野比のび太、エルルゥ 160 逃げたり諦めることは誰にも ◆KpW6w58KSs 氏 真紅 161 「あはははは!」 ◆LXe12sNRSs 氏 ソロモン、蒼星石、竜宮レナ、前原圭一、次元大介、佐々木小次郎 【第二回放送】 NO. タイトル 作者 登場人物 162 第二回放送 ◆jFxWXkzotA 氏 ギガゾンビ
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/339.html
二人の少女 恐怖のノイズ/二人旅 ◆Lp4e6dlfNU 少女は膝を抱え、座っている。 意識は既に、取り戻した。 何とか足を動かし、外に出た。 ここは一つの民家だった。 「…怖い」 少女は呟いた。 二度の敗戦。 彼女は負けを知らなかった。 長門有希に負けたことはあったが、それとは違う。 完全な敗北。 死への恐怖。 あの劉鳳から逃げたくて、必死で遊園地から脱出した。 だが、それが精一杯だった。 もう彼女は、足がすくんで動けない。 「どうして…ここで死んだら…」 存在が完全に消えるような錯覚を与えていた。 『対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース』 その彼女に『死』という概念は存在しない。 その彼女に、二度の敗北、二度とも頭部へ深手。 でもそれでも、恐怖などただのノイズに違いない。 痛みなど感じないのだから。 少女は震えていた。 一人…膝を抱えて。 怯えた、無垢な少女の顔で。 深い闇。 少女は必死で、手を伸ばす。 「サイトッ!サイトー!!」 「ルイズッ!ルイズッッッーーー!!!!」 少年と少女は手を伸ばした。 重なりかける手がもう少しで繋がる… そこで彼女の意識は覚醒した。 愛する者の成れの果て――首――はしっかりと、少女の腕の中にある。 「サイト…一人で寂しいの?…うん、会いに行くから。待っててね」 少女は愛する男の首を抱え、右手には無骨に光る武器を持ち、 愛する男の、敵討ちへの旅を続けた。 死を恐れぬ、虚無の目をして。 そんな少女の顔は…悲しかった。 二人の少女の時間は…同じように動き続ける。 【F-4/E-4よりの市外の民家/1日目/昼】 【朝倉涼子@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:側頭部に傷(少し回復)/恐怖 [装備]:SOS団腕章『団長』@涼宮ハルヒの憂鬱 [道具]:支給品一式(食料無し)/鎖鎌/ターザンロープの切れ端/輸血用血液(×3p) [思考・状況] 1:死にたくない 2:誰にも会いたくない 【H-1森・1日目 昼】 【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】 [状態] 健康/左手中指の爪剥離 [装備] 平賀才人の首、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはA's(強力な爆発効果付きシュワルベフリーゲンを使用可能) [道具] ヘルメット、支給品一式、平賀才人の左手 [思考・状況] 1.サイトと一緒に目に映る人は殺す(朝倉涼子最優先) 2.サイトと一緒に優勝して、ギガゾンビを殺す。 3.サイトに会いに行く。 時系列順で読む Back 恋のミクル伝説(後編) Next 食卓の騎士 投下順で読む Back 死闘の果てに Next 食卓の騎士 136 白雪姫 朝倉涼子 147 KOOL EDITION 129 「サイトと一緒」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 163 二人だけの第三楽章~復讐の炎は地獄のように胸に燃え~
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4411.html
長門「芸を開発した」 キョン「んっ? どうした長門。古泉が何だって?」 長門「ゲイではなく、芸。涼宮ハルヒはパーティ好き、よってわたしも宴会芸の習得の必要があると判断した。…あなたに出来を見てほしい」 キョン「ああ、別に構わんぞ。それで、どんな芸なんだ?」 長門「これから数を数える。ただし3の倍数と、3の付く数字の時だけ――」 キョン「おいおい長門。それは開発したっていうより、単なるパクリじゃ」 長門「違う、パクリではない。3の倍数と3の付く数字の時だけ、朝倉涼子になる。これは通常の人間には不可能な芸当。わたしのオリジナル」 キョン「なっ…!? いや待て、待ってくれ長門! それって」 長門「では始める。1、2」 朝倉「さーん♪(グサッ!)」 キョン「ぐはああああ!?」 長門「4、5」 朝倉「ろくーっ♪(グサッ!)」 キョン「ひいいいいい!」 長門「7、8」 朝倉「きゅーっ♪(グサッ!)」 キョン「げふっ…おい、もういいかげんに…」 長門「10」 朝倉「じゅーいちじゅーにじゅーさんじゅーしじゅーごっ♪(グサグサグサグサグサッ!)」 キョン「うぎゃあああああああ!?」 長門「…朝倉涼子。あなたは出番を間違えている。連呼が始まるのは30番台に入ってから」 朝倉「あら、そうだった? 久しぶりにキョンくん刺せるのが嬉しくて、ついうっかり。てへっ♪」 長門「最初からやり直し」 朝倉「じゃあキョンくんを再構成しないとね。もう原型を留めてないけど」 長門「ちなみに、5の倍数の時だけ喜緑江美里っぽくなるバージョンも開発中」 喜緑「オモローッ!」 世界のナガアサ おわり
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3152.html
長門有希の資料 ~『長門有希の報告』別冊資料~ この報告は、かつて別の名前、別の文言で存在していた。それらをまとめた、いわゆる『初出リスト』。 ■本編 Report.01 長門有希の流血 原題 『長門有希の報告』 初出 2006/09/05 51スレ目 754 Report.02 涼宮ハルヒの認識(前編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(前編) 初出 2006/09/09 53スレ目 70 Report.03 涼宮ハルヒの認識(中編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(中編) 初出 2006/09/13 54スレ目 85 Report.04 涼宮ハルヒの認識(後編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(後編) 初出 2006/09/15 54スレ目 407 Report.05 涼宮ハルヒの困惑 原題 同じ 初出 2006/09/18 55スレ目 501 Report.06 長門有希の陥落 原題 同じ 初出 2006/09/27 61スレ目 449 Report.07 長門有希の幸福 原題 同じ 初出 2006/10/01 63スレ目 748 Report.08 長門有希の操作 原題 同じ 初出 2006/10/09 69スレ目 439 Report.09 涼宮ハルヒの復活 原題 同じ 初出 2006/11/05 85スレ目 109 Report.10 長門有希の実験 原題 同じ(Wikiに直接投下) 初出 2006/11/05 85スレ目 534 Report.11 涼宮ハルヒの遭遇 原題 同じ 初出 2006/12/01 93スレ目 731 Report.12 長門有希の憂鬱 その1 ~長門有希の消失~ 原題 長門有希の憂鬱 その1 初出 2006/12/03 4スレ目 719 Report.13 長門有希の憂鬱 その2 ~朝倉涼子の交渉~ 原題 長門有希の憂鬱 その2~negotiation~ 初出 2006/12/11 98スレ目 26 Report.14 長門有希の憂鬱 その3 ~涼宮ハルヒの追想~ 原題 長門有希の憂鬱 その3~recollections, trust~ 初出 2006/12/25 103スレ目 44 Report.15 長門有希の憂鬱 その4 ~覆面攻撃者の強襲~ 原題 長門有希の憂鬱 その4~the raid~ 初出 2007/01/13 109スレ目 782 Report.16 長門有希の憂鬱 その5 ~朝倉涼子の報告~ 原題 長門有希の憂鬱 その5~The report of RYOKO.A~ 初出 2007/01/31 116スレ目 623 Report.17 長門有希の憂鬱 その6 ~朝比奈みくるの報告(前編)~ 原題 同じ 初出 2007/02/26 125スレ目 673 Report.18 長門有希の憂鬱 その7 ~朝比奈みくるの報告(後編)~ 原題 同じ 初出 2007/03/11 130スレ目 179 Report.19 長門有希の憂鬱 その8 ~涼宮ハルヒの告白~ 原題 同じ 初出 2007/04/01 137スレ目 321 Report.20 長門有希の憂鬱 その9 ~朝倉涼子の抵抗~ 原題 長門有希の憂鬱 その9~You only live three times~ 初出 2007/05/17 158スレ目 391 Report.21 長門有希の憂鬱 その10 ~涼宮ハルヒの恋人~ 原題 同じ 初出 2007/05/28 163スレ目 348 Report.22 長門有希の憂鬱 その11 ~涼宮ハルヒの手記(前編)~ 原題 同じ 初出 2007/06/16 173スレ目 23 Report.23 長門有希の憂鬱 その12 ~涼宮ハルヒの手記(後編)~ 原題 同じ 初出 2007/06/16 173スレ目 90 Report.24 長門有希の憂鬱 その13 ~朝倉涼子の手紙~ 原題 同じ 初出 2007/06/30 179スレ目 65 Report.25 長門有希の憂鬱 その14 ~喜緑江美里の革命~ 原題 同じ 初出 2007/06/30 179スレ目 176 Report.26 長門有希の報告 原題 長門有希の所見 ~長門有希の最終報告書~ 初出 2007/06/30 179スレ目 419 Appendix 長門有希の母親 原題 同じ 初出 2007/06/30 179スレ目 446 ■番外編 Extra.1 現地語版担当者の憂鬱 原題 番外編 担当者の憂鬱 初出 2006/09/21 57スレ目 89 Extra.2 長門有希の思惑 原題 同じ 初出 2006/09/23 58スレ目 531 Extra.3 長門有希の夢想 ~Report.07 追加報告~ 原題 同じ 初出 2006/10/01 63スレ目 834 Extra.4 喜緑江美里の報告 原題 同じ 初出 2006/10/09 69スレ目 578 Extra.5 涼宮ハルヒの戦後 原題 同じ 初出 2006/10/15 73スレ目 92 Extra.6 長門有希の対訳 ~Report.01 対訳版~ 原題 対訳版・Report.1 長門有希の萌え 初出 2007/01/05 106スレ目 746 Extra.7 古泉一樹の報告 原題 同じ 初出 2007/05/20 160スレ目 127 |目次|
https://w.atwiki.jp/nicoten/pages/1047.html
米倉涼子 よねくらりょうこ 【人物】 09-10-08最終更新 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 詳細はこちら 関連項目 もう許してやれよ 絶対に許さない 動画検索 「米倉涼子」でタグ検索 「米倉」でキーワード検索 「米倉」の含まれるタグの一覧 → 検索結果 関連タグ ブボボ(`;ω;´)モワッ (タグ検索 → 検索結果) random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 動画 sm4447695ブボボ(`;ω;´)モワッ http //www.nicovideo.jp/watch/sm4447695 sm741280米倉は大変な放屁をブボボ(`;ω;´)モワッ http //www.nicovideo.jp/watch/sm741280 や行の単語一覧にもどる 「人物」に関する単語の一覧 トップページにもどる - -
https://w.atwiki.jp/tanigawa/pages/69.html
涼宮ハルヒ 朝比奈みくる 長門有希 古泉一樹 朝倉涼子 鶴屋さん 喜緑江美里 吉村美代子 佐々木 その他のキャラ・SOS団 小ネタ作品一覧
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5094.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4764.html
さて。 空は陰鬱に曇り、反対に、気温の低さは絶好調。 なるほど、これは冬という季節である。 「ねえ、長門さん」 私はガタガタとせわしなく揺れる地面に足をとられないようにつり革に捕まりながら、すぐ隣で、腕を目一杯に伸ばし、細く白い指をつり革に絡めている少女に声をかけた。 少女は若干ハの字なのがデフォルトなのであろう眉毛をすこし上げ、眼鏡越しに私を見返してくる。私の左胸が改まって高鳴る。今は落ち着いてくれないものかしら。 「私、本当に大丈夫よ」 私がそう言うと、長門さんはすこし考えるように視線を泳がせた後、わずかに首を横に揺らした。 「あんな薄着で、夜の学校にいたりしたのだから……」 長門さんは言う。確かに私は、今朝、なんとなく頭が痛いような気はした。それはこれまでに感じたことのない不思議な痛みであったし、その痛みに不安になったりもしたのだが、私にはむしろ、医者などという、私がこれまでに接したことのない類の人間と顔をあわせなければならないということのほうが不安だった。 医者に行くべきだという長門さんに、思わず、一人では不安だ。などと返してしまったものだから、それから長門さんは、私を病院に送り届けてから学校に行くと言って聞いてくれないのだ。 ああ、イヤだ。こんなわけの分からない状況で、自分の体を誰かに診てもらうなんて、正直言って気が気でない。 「エラーだわ」 「?」 私がうわごとのように呟くと、長門さんは例の眉毛を余計にハの字に傾かせ、私の顔を奇妙そうに眺めた。 ……やっぱり、反応は示してくれないか。 この良く分からない世界の長門さんが、すべてを知った上で私の前でとぼけた演技を続けるような、感情が豊かなヒューマノイド・インターフェイスである。という可能性もゼロではない。 しかし、私のゴミ箱のような人間的直感が示す限りで……今、長門さんは、まったくもって一般的な、眼鏡の美少女学生でしかなかった。ああ。もし、今、彼女の口から、情報統合思念体だとか、涼宮ハルヒだとか、その手の私に聞きなじみのある言葉が飛び出してくれたら、私はどれだけ安心するだろうか。しかし。どれだけ粘っても、そんなどんでん返しはおきてくれそうにない。 それほどまでに、私の隣のこの少女は、拍子抜けするほどに普通の少女でしかなかった。 ……むしろ、この人は本当に長門さんなのだろうか? この、物静かそうであり、常に他人に気を使うそぶりを忘れずにいる、眼鏡の美少女が。 頭痛を訴えた私を病院に連れていってくれる、すこし過保護が過ぎるくらいの思いやりに満ちた少女が。 私の知る『長門有希』が、もし何らかの形で人間の感情を手に入れたとしても、これほどまでにまともで、素敵な少女へと変貌することがありえるだろうか? 「いつも面倒を見てくれるお礼」 長門さんはそういって、少しだけ唇の端を上げた。 やはりその少女は、何か、長門さんのような姿をした、私の知らない何かであると考えたほうが、よほどに納得が行くような気がする。 何しろ私は、長門さんの笑顔などというものを見たことが、此れまでにただの一度もなかったのだから。 彼女は私のことをよく知っていた。 私は彼女にとって、同じマンションに暮らしている同じ学年の学友であり、私は時として、彼女と夕食を共にしたりしていたのだという。 まあ、それは分かる。もしも私が、本当にただの女学生であり、同じマンション内に、ただの女学生である今の長門さんが暮らしていたとしたら。おまけに彼女が一人暮らしで、殺風景な部屋で本ばかり読んでおり、時には食事すら忘れてしまうとしたら。私は迷わずに、時としてといわず毎日毎晩、彼女の部屋を訪れ、夕食を作ってあげることだろう。 というか、むしろそれは私にとって、この世でもっともまともな夕食時のすごし方なのだから。 ◆ この時点で言えること。それは、この長門さんが、私が消えてから、再び出現した昨日までの間に、人々と触れ合うことで感情を手に入れ、表情豊かで物静かな少女へと成長した長門さんなどではないと言うことだ。 なにしろ、彼女の記憶の中には、私が昨日出現する以前……つまり、私という個体が存在していなかったはずの期間の『私』が存在している。 そして、彼女は『ヒューマノイドインターフェース』のことも、ついでに『涼宮ハルヒ』も、『情報統合思念体』のことも、まったく知らないのだという。 ようするに私は、どの根から伸びたのかも分からない、謎の世界の真ん中に再構築されてしまったのだ。 ……一体、何のために? 誰かの手によって構築されなければ、私が再び個体を取り戻すことはなかったはずだ。誰かが何らかの目的のために、私を駒として構築した。 その誰かとは……一体誰か? 「涼宮ハルヒ」 腕に刺さった針の違和感に軽いめまいを覚えながら、私は恨めしきその名前を呟いた。 情報統合思念体が私を構築した可能性は低い。となれば。私の知る限りで、私を出したり消したりできるような人物は、一人しか居ない。 涼宮ハルヒの持つ、世界を改変する能力。 この世でわけのわからないことが起きたとしたら、それは大体、彼女のせいにしてしまえば丸く収まってしまうのだ。 彼女は長門さんを感情の豊かな女の子にし、私から記憶をそのままに、インターフェースとしての力を奪った。 ……あれ? それじゃ、涼宮さんは、長門さんや私がただの人間でないということに、気づいてしまったというのかしら? ありえない話ではない。彼女が長門さんの正体に気づいた。そして彼女は、長門さんが得体の知れない宇宙人などでなく、ただの感情豊かな少女であることを願った。 ……しかし、だとしたら、長門さんが涼宮ハルヒのことを記憶していない理由が分からない。 それどころか、彼女は涼宮ハルヒという生徒が存在していることも知らないのだという。 涼宮ハルヒはこの世界に存在して居ないのだろうか? 涼宮ハルヒがそれを望んだというのだろうか? 「そろそろいいですねー」 いい加減、私の血圧が上がり始めたころ、先ほど私の腕に針を突き刺したのと同じナースがやってきて、先ほどとまったく逆回しに、私の腕から細く短い針を引き抜いた。 黄緑色のロングヘアーをした、それなりに美しいナースだった。きっと情報統合思念体の好みのルックスだろう。私や長門さんの次にインターフェースが生み出されていたとしたら、彼女のようなルックスのインターフェースが生まれていたかもしれない。 「はい、もう大丈夫ですからね」 「ありがとうございます」 ナースは、腕の傷口に小さなガーゼを貼り付けると、野花をいつくしむような笑顔で、私にかばんを返してくれた。 かばん。 そうだ。とりあえず、学校に行こう。 ◆ 電車に揺られながら、私は自分の手帳と携帯電話を確認し、一つの結論にたどり着いた。 少なくとも、この世界において、私や長門さんが学生生活を送る上で接触し得る範囲に、涼宮ハルヒという個体は、存在して居ないのだ。 クラスメイトの名前と連絡先を記した一覧の中に、涼宮という苗字は存在して居ないし、ついでに、どうやら文化祭で撮影したらしい、私たちのクラスの集合写真の中にも、涼宮さんの姿は映っていなかった。多分、クラスの友人たちに、涼宮ハルヒという少女について訊ねても、有力な情報は得られないだろう。 「涼宮ハルヒの居ない世界、かあ」 人気のない車内で、誰にも聞こえないくらいに小さな音量で、私は呟いてみた。 私はその世界で、一体何をすればいいというのだろう。 ふと、私の携帯電話が振動する。メールが来たのだ。 『調子はどう?』 メールの送信者は、長門さんだった。 わたしはこの世界で、私が以前夢を見たような、永遠に続く長門さんとの日々を生きつづければいいのだろうか? ……それも悪くないかな。 ◆ 学校に着くと、丁度構内は昼休みの真っ最中だった。 そこでとりあえず私は一つ、自分が奇妙な世界に来てしまったということを思い知らされることになる。 先生、九組がありません。 思わず、通りかかった音楽教師に、そんな声をかけてしまいたくなった。 まあ、この程度なら驚かない。情報操作で教室を一つ消すぐらいなら、私にも出来たことだと思うから。しかし、『一年九組のない北高』を当たり前のこととして、全校生徒たちの意識を改変するところまでは、ちょっと、私の能力だと大変だったかもしれない。 まあ、どっちにしろ、今の私には何の力もないのだから、そんなことはどうでもいいことだろう。力のあるどこかの誰かが、なんとなく気まぐれで九組を消してしまったのだ。そしてついでに、あまった力で、私をこの世界に再構築してくれたんだろう。もう、それならそれでもいいかもしれない。なんとなく産み出されたというなら、なんとなく生きてやろうとすら思えてきた。 考えても見れば。長門さんと日々を過ごし続けるということは、以前私が望んだことなのだ。学校に通わなければならないという新要素は追加されているものの、それも日常と受け入れられれば、いっそ普通の女学生になってしまうのも、悪くないじゃないか。まあ、それにしても、そのうちは卒業などもしなければならないだろうし、長門さんが普通の人間になってしまっているというなら、彼女はいつまでも今の姿であることもないかもしれない。 いつかは前に進まなければならないだろう。しかし、当面は幸せをかみ締めることが出来る。長門さんの変化にも、まあ慣れる事はできるだろう。 何しろ今の長門さんは可愛いし。 前の冷たい感じも好きだったけどね。 ……ああ、でも。 ある種の現実逃避を始めた私の前に、この男が現れてしまったのだ。 私の願いを邪魔する、この男が。 私の希望的観測を土足で踏み荒らす、この寝ぼけた男が。 ―――十二月十八日の昼休み。 私は始まりのドアを開いてしまった。 つづく
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4762.html
「何故、貴方は眠るの」 以前、長門さんにそう尋ねられた事があった。私が彼女と共に居るようになってから、大体数ヶ月ほどが経過した時のことだったと思う。 「それはね、長門さん。人間は眠るものだからよ」 「貴方には睡眠をとる必要はないはず」 「そうね。私は人間でないもの」 「貴方も、私も、限りなく人間に近い概念ではある。しかし、違う」 横たわる私を見下ろす長門さんの口調は、いつもと変わらない、極端に温度差に乏しい、事務的なものだった。 「私は人間のフリがしてみたいのよ」 肩まで羽毛の布団に包まったまま、すぐ傍らに経っている長門さんを見上げていると、私はなんだか、この世界ごと、長門さんの手のひらの中に納められてしまったかのような気がした。 「そう」 私の言葉を聴いた長門さんが、一体何を思ったのかはわからない。あるいは、長門さんはただの一度も、何かを思ったことなんてないのかもしれない。 私はそのときそう思ったけれど、考えても見れば、長門さんが何かを思うことがなければ、長門さんが私に、何故私が睡眠をとるのか。などということを訊ねかけてくるはずはなかったのだ。 つまり、そのときからすこしづつ、長門さんには変化がおきていたのだと思う。 ついでに言うと、だからこそ私は、こんなにも長門さんづくしになってしまったんだろうな。とも思う。 何はともあれ。 私はたまに長門さんに突っ込まれながら、長門さんのすぐ傍で、長い長い暇つぶしの日々を送っていた。 ついでに言うと、私はけっこう冗談抜きに、この暇つぶしの日々が終わらなければ良いと何度か考えた。 私にこんなことを考えさせるような采配をする情報統合思念体は、正直どうなんだろうとも考えたが、考えてみればこのときからして、長門さんはイレギュラーにやられつつあったわけで。 でもって、私が長門さんに惹かれるようになったのは、要するに長門さんがイレギュラーと成りはじめてからであって。 つまるところ、すべてはイレギュラーだらけだったのだ。 思念体様のご意向なんてのは、相当の初期から台無しの一途を辿っていた。 情報統合思念体とはかくも弱きものである。ついでに言うと、それに作られた私も。 ◆ そんなわけで、私は前々からたまに眠るという行為に及んでいたために その時、その場所に構築された瞬間、私はたった今『目覚めた』のだと思った。 それがもしも本当に『目覚め』であったのなら、それはずいぶんと質のよい目覚めだっただろう。 何しろ、たった今機能を取り戻したばかりという、あのぼんやりとした重みのようなものもなければ、長時間放り出していたことによるからだの痛みなどもひとつも伴わなかった。 私は気がつくと、その薄暗い教室の中央に、直立の体制で存在していた。 「……あは」 正直言って、まったく意味が分からなかった。私の体に、一体何が起きたというのか。 見るとそこは、私が以前キョン君を呼び出したあの教室だった。 つまり、私が長門さんの手によって、情報連結を解除された場所でもある。 ……さて。此れは一体、どうしたことかしら。 私はそれまで、基本的に、意識の根底の部分に目的というものを植えつけられていた。 今、自分がすべき最も重要なことがらが何であるかを見失うことは決してなかったし、つまり、自分が一体なにをすれば良いのかなどと迷ったことは一度もなかった。 けれどその瞬間、私は見事なまでに空っぽだった。目的意識を持たないいまどきの若者だった。もういっそ、有機生命体たちの赤ん坊のようなものだ。はい、たった今生まれました。ああ苦しかった。って、何だろうここは。人がいっぱいいるし、いきなりお湯をかけられるわ、もう何がなんだか分かりません。たすけて…… 気分としてはそんなような感じ。うん、多分近い。 一つだけ分かるのは。もし、私が、情報統合思念体の意思で再構築されたというのならば、彼らは私の中に、目的意識を植え付け忘れるなどという、平凡でつまらない手違いはしないはずだ。 多分。 つまり。私は情報統合思念体の意思とは無関係に、この場に再構築されたのだということになる。 多分。 数分はその場に留まっていただろうか。 とにかくその場に居たところで何も話は進まないと気がついた私は、無人の教室を後にして、とりあえず、この薄暗い校舎を脱出することにした。 しかし。此処でまず最初の問題に遭遇してしまった。 「……あら?」 廊下へ出るための唯一の経路である、教室の前後に取り付けられた引き戸は、何かによって固定されており、私がどれだけ引っ張っても、わずかに音を立てて揺れる程度で、一向に開いてくれはしななかった。 何故? 私は自分に問いかけてみる。 すると、私の中で息を潜めていた、常識的な女学生としての記憶がこう告げた。 「深夜の教室には、普通鍵が掛かってるものよね」 暗闇の中で一人呟き、一人納得する。何もおかしなことではない。どちらかというと、おかしいのは、その施錠された教室の中に存在してしまっている私のほうだ。 「もう……」 まったくもって何がおきているのかわからないこの状況下で、常識を突きつけられることになるとは思わなかった。私はすこしふてくされながら、引き戸の取っ手に手をかざし、情報操作を試みようとした。 しかし。ここで問題がまた一つ発生する。なんというか、私はもっと早くにその事実に気がついても良かったんじゃないかと思う。 手っ取り早く言えば、私は情報操作を行う能力を失ってしまっていたのだ。 いつものように、私の指先がキラリと光ることもないし、物事が従順なペットのように、私の思い通りに動いてくれることもない。引き戸は引き戸だし、鍵は鍵。無機物たちは、依然として、私の行く手を阻むことをやめようとはしなかった。 ―――な、何、これ、とじこめられたの? 情報操作が行えないという事実が、急に私を弱気にさせる。感情が萎縮し、嫌な汗が滲み出てくる。 つまるところ、私は今、普通のか弱い女学生とまったく同じだけの力しか持って居ないということだ。良くある物語のように、何の力も持たない女学生が、不思議な力を手にしてしまった上で、何がなんだか分からない世界に迷い込んでしまうとでもいうのなら、まだ話も分かるのだが 力を持っていた私が、その力を失った上で、わけの分からない状況に放り込まれてしまうというのは、どんな神経を持ってしても納得できない。責任者を呼んでほしい気分だ。 「だ、誰か、助けて!」 ほとんど無意識のうちに、私はそう叫んでいた。 この校舎中に声がいきわたり、誰かが助けてくれることを望んで、お腹の底から。 持っていた力を奪われてしまうということが、これほどの不安をもたらすことだとは思わなかった。 まったく、これでは冗談抜きに、私はそこらのか弱い女学生と同じじゃあないか。いや。自分が宇宙人であり、今はない力を以前は持っていたという意識を持っている事を考えたら、私は普通よりもすこし頭の温かい女学生のカテゴリに入れられてしまうかもしれない。 そう考えると、情けないやら不甲斐ないやらで、涙さえ出てきそうだった。 「勘弁してよ……」 私は思わずその場にへたりこみ、頭を抱えた。まったく、寝起きには難易度の高すぎる冗談だ。 下手をすればこのまま、夜が明けるまでこのまま閉じ込められたままかもしれない。じっと身を潜めていればそうそう危険があるとも思えないけれど…… しあkし、そもそも今、この瞬間、私はどの時代に居るのだろうか? 状況が分からない以上、夜が明ければ、教師たちや生徒たちが学校に来てくれるかどうかは分からない。もしかしたら明日は休日かもしれないし……そもそも、この世界に有機生命体が存在しているかどうかも定かではない。 「どうしろって言うのよ……」 無知とは恐ろしいものだ。 「訳が分からない事」ほど不安になる事は、もしかしたらこの世に存在しないかもしれない。 すると私はあの少年に対して、こんな状況下に追いやった挙句、ナイフで刺し殺そうとしたというのか。 ――なんという。 不安さと絶望感にさいなまれ、いい加減私の視界が滲み始めたころだった。 扉の向こうの廊下で、誰かの靴がリノリウムを打つ音がしたのを、私は聞き逃さなかった。 ……誰か、いるのかしら。 私の記憶の限り、この学校に宿直の教師というものは存在しなかったし、警備員を雇って夜間巡回をさせるほど裕福な学校でもなく、そもそもそんな必要があるほど風紀の乱れた学校でもなかったはずだ。 もっとも、私が情報連結を解除されてから今までの期間で(それがどれほどの期間なのか、私には分からない)この学校の状況が変わったという可能性もなくはないのだが。 足音はためらいがちで、ゆっくりと、何かを確かめるようなリズムで、すこしづつこちらに近づいてきた。自分の心臓が、一丁前に高鳴ってゆくのを感じる。 さて、何が出るか。 足音はやがて、私の居る教室の前で止まった。 曇り硝子の向こうに、誰かのシルエットが浮かび上がる。 よかった。少なくとも、人間の形をしているものが来てくれたらしい。 「……誰か……いるの?」 やがて扉の向こうで声がする。 ああ。私はその声を耳にした瞬間、全身の筋肉が緩んでいくような安心感を覚えた。 この声だ。私が今、もっとも聞きたいと思っていた声。 「長門さん……ね?」 私がその名前を呟くと、扉の向こうの人影がわずかに身を震わせるのがわかった。 その瞬間、私の中に咲き乱た安堵の花吹雪の中に、一抹の違和感が芽生える。先ほどの長門さんの声は、私が知る長門さんが発するものとしては、いやに情感が篭っていた。加えて、扉越しにも分かる、奇妙なほどのたどたどしさ。彼女は大体にしてスローペースではあったが、それは決してためらいがちな低速ではなかった。彼女は急ぐ必要がないことを常に悟っていたのだ。 しかし。今、扉越しに感じる、この違和感は。 「……い、今、鍵をあけます」 やがて、もう一度長門さんの声がする。その声を聴いた瞬間、私の中の違和感は確かなものとなった。 この世界は、私の知っていた世界とは違う。 少なくとも、長門さんに関しては。 つづく